仏法僧に歴史あり

豊橋から車で1時間ほど北上したあたりに「鳳来寺山」という観光名所があります。

 

この場所のことは今まで知らなくて、初めて訪れました。

ふもとから山の頂上まで登山道が整備されていて、2時間半くらいで頂上に到達できるとか・・

それにしても新緑が鮮やかです :::ico54:::

 

登山道入り口にあった案内看板です。

これを読んでいてよくわからなかったのが :::ico95:::

「仏法僧の鳴き声で全国に知られるコノハズク」

なに コノハズクという鳥がいて ❓  仏法僧って何 ❓

それで後日、このことを調べたら・・

”仏法僧に歴史あり” です :::ico45:::

 

 資料画像

この鳥 「ブッポウソウ」という鳥です。

派手な鳥ですねえ :::ico35:::

なぜこの名前がついたかというと、

森の中で夜間「ブッ・ポウ・ソウ」という鳴き声が聞こえ、どういう理由からか

その鳴き声がこの鳥の声であると信じられてきて、「ブッポウソウ」という名前になりました。

ところが実際にこの鳥の鳴き声を観察すると「ゲッゲッゲッ」としか鳴きません。

じゃあ、 ”ブッ・ポウ・ソウ” とい鳴いている鳥は別にいるのか ❓  ということで

”野鳥会の謎” とされてきました。

その謎が解明されたのは昭和10年のこと。

この「鳳来寺山」からNHKのラジオ番組で「ブッ・ポウ・ソウ」と鳴く鳥の鳴き声を実況中継で

全国に放送。

すると、全国各地から情報提供があり鳥類学者、日本鳥学会が調査。

その結果、「ブッ・ポウ・ソウ」と鳴く鳥は・・

 

 資料画像

この鳥「コノハズク」であることがわかったのです 💡

しかしコノハズク・・ すごい目をしていますね。

整理しますと :::ico95:::

ブッポウソウ :::ico113::: 鳴き声は「ゲッゲッゲッ」だが名前はブッポウソウ

コノハズク :::ico113::: 「プッ・ポウ・ソウ」と鳴くのだが、その名前を他の鳥にとられてしまった :::ico32:::

という、なんとも複雑なことになってしまったわけです。

 

新緑鮮やかな鳳来寺山のどこかに、「ブッ・ポウ・ソウ」と鳴く、コノハズクがいるわけです。

この声、聞いてみたいですね :::ico10:::

どんな風に聞こえるのか・・ ちょっと想像がつきませんね・・       小松 明