タッチ アンド ゴ-

妻が ”善光寺の御開帳に行きたい” と言うので、意を決して行ってきました。

やっぱりね 人込みが苦手なわけですよ

”やだなあ 混んでるだろうなあ💧

 

長野電鉄の「善光寺下」という駅で下車して、歩くこと約20分

「仲見世通り」に到着

くっ まともに前に進めない😨

いかん これはいかん!!

お寺にたどり着く前にこんな状態で、果たしてお参りなどできるのか・・

 

ふうう 仲見世通りを通り抜けて、山門の前に到着

なるほど 「回向柱」に触らせていただくのには、この中央の列に並ぶわけね・・

ここで善光寺の御開帳の ”システム” について、説明をしておかなければなりますまい・・

善光寺の御本尊は「阿弥陀三尊立像」といいまして、ご本尊は ”絶対秘仏”

”絶対秘仏” というのは、決して人前に公開しないということで、一般の方はもちろん、

お寺の関係者でさえ見ることができないのだとか・・

一般的に ”秘仏” を何年かに一度、公開することを ”御開帳” と言うわけですが、

善光寺の場合、ご本尊は ”絶対秘仏” なので、ご本尊の前に立っている「前立本尊様」を

6年に1度公開していただけて、参拝ができます。

そしてこの「前立本尊様」と紐で結ばれた「回向柱」というものを本堂の前に建て、

これに触れることで前立本尊様とのご縁ができ、お慈悲をいただけるというわけです。

それで 御開帳=回向柱に触らなくては ということなんですな

 

やや 列に並んで山門をくぐり数分後、回向柱は目の前

なんだ いいタイミングで来れたのか、思ったよりずっと早い👍

 

しかしここから先 ”誘導員” のお兄様方の仕切りがすごかった!!

「6人で列を作って、崩さないでください」

「立ち止まらないで、動きながら柱に触ってください」

「後ろでお待ちの方がいます 少し触っていただければ十分にご利益があります」

これを一日中やっているのか

がんばっているお兄様方には、ものすごいご利益があるでしょう💖

そして順番が来ました

歩きながら触って移動 おお この感じは自動改札をスイカでタッチして抜けるあの感じ

”タッチ アンド ゴ-” だ💨

 

さらなる仏様のご加護を求めるみなさまは、1時間以上並ぶことを覚悟で

本堂の前立本尊様に参拝をされるわけです。

不肖小松、前立本尊様のご利益は ”タッチ アンド ゴ-” で十分にいただけたとの

勝手な解釈をもとに、人込みを脱出

脱出間際に回向柱を裏側から撮影

なるほど この紐がポイントかあ

しっかりと前立本尊様と結んでくださいませ

 

御開帳の案内看板です

御開帳にちなんだ商品の数々

目玉商品は「回向柱」特大10,000円 5センチ角 長さ40センチ

デカい!

ところで回向柱に触らせていただこうと並んでいた時、気になることがあったのです・・

誘導係のみなさま

「もう少し前に詰めてください」 とか

「はい 次の列のみなさま 前にお進みください」

といったように案内をされているのですが、その案内に交じって

「もう少し前でに詰めてください」

という声が聞こえたのです。

妻と顔を見合わせ 「今、前でって言ったよね?」

そう ”前方に” という意味で使われる、諏訪地方の方言 = ”前で”

”前で” 長野でも言うのか? もしかしたら長野県全域?

たまたま諏訪出身の人が案内係をしていたのか?

ううん・・ わからんが、参拝客のみなさまに特別な反応はなし

もしかしてすでに ”前で”=標準語😮                  小松 明