民事再生終結のお知らせと御礼

今月は弊社の民事再生終結のお知らせと御礼を申し上げたいと思います。

弊社は平成21年12月18日に民事再生を申立てし平成22年10月9日の長野地方裁判所再生計画認可決定以来、全社員が今いちどお客様・地域社会にお役にたてる仕事をしたいとの一念を持って日々仕事に励んでまいりました。

お陰様で再生計画の履行も順調に推移し、平成25年8月30日に第3回(最終)弁済を実施し再生計画に基づく全てが完了し、9月19日長野地方裁判所より再生手続終結の決定をいただくことができました。

このように、3年8ヶ月という期間で再生手続きの終結をみることができましたのも、お客様の暖かいご理解と社員及びお取引先様の協力があったからこそと重ねて御礼申し上げます。

民事再生は終結しましたが、皆様と地域社会にご迷惑をかけましたことは、消すことのできない事実です。この3年8ヶ月皆様のお陰で仕事を続けることができたことを肝に銘じ、皆様への感謝の気持ちを忘れず、経営理念である「渋崎建設はお客様と地域社会の繁栄の為に存在する」を実現すべく、社員と共に堅実経営を目指し精進していきたいと思います。

 

今回のお知らせをお客様、取引業者様に郵送したところ、多くの皆様より直接電話や手紙で激励していただき、感謝の気持ちと共に責任の重さを再認識しました。今後とも一層のご指導、ご愛顧を賜りますよう御願い申し上げます、ありがとうございました。

下諏訪町出身のすばらしい建築家

みなさまこんにちは。

今年もあっという間に半年が過ぎ7月に入りました。

いよいよ梅雨もあけて連日暑い毎日が続いています。

今月もアップが遅れてしまったのは7月中旬に弊社の情報誌”すわっこ通信”が発行されるため、まずそちらを優先して私は原稿を執筆していたためです。締め切りぎりぎりにならないとエンジンがかからないのは、小学校からでして・・・宿題とか夏休みの課題とか、大人になっても性格はかわらないのかと思う次第です。

さて、今月は下諏訪で育った建築家 伊東豊雄(とよお)さんについて少し書いてみたいと思います。

1993年(平成5年)弊社が施工した下諏訪町の赤彦記念館の設計者で興味をずっと持っていたのですが、たまたま東京の書店で本を見つけ、改めて他の作品や生い立ちを知ることが出来ました。最近では松本市のまつもと市民芸術館の設計でも有名です。

ご本人は昭和16年(日米開戦の年)韓国の京城(現ソウル)に生まれ、父親の郷里が下諏訪町だったことで、1歳半から中学まで今の高木に住んでいました。当時はしゃいな野球少年だったようですが、諏訪湖でスケートや水泳、魚とりなど、やんちゃな少年時代を過ごしたようです。特徴のある水平を大事にした建築は、諏訪湖上を毎日見ていたことで培われたのではないかと言われています。残念ながら小学校6年で父親を亡くし母、姉に援助をうけながら東京に出て行きます。


下諏訪町 少年時代のページ


現在のご本人

学生時代から相当の秀才だったようで、高校は都立日比谷高校へ進学、東京大学建築学科に入学し、多くの個性的な仲間達に出会い、建築の面白さにのめりこんでいったことがこの道に入るキッカケでした。卒業後菊竹清訓氏の事務所に入り、4年後に独立、1971年のアルミの家、中野本町の家1975、シルバーハット1984の家へ続いていきます。熊本県八代市博物館1991で注目され、下諏訪町の赤彦記念館1993、せんだいメディアパーク1995のコンペを勝ち取りました。



赤彦記念館(弊社施工 JV)   せんだいメディアパークの表紙

 

私の印象は、大型物件も非常に軽く感じるところです。なぜかと考えると、開放的な空間、ガラスやアルミを多用しているので、軽い建築にみえるのかと思います。コンセプトがよく練られているため、意図を感じます。

たしか赤彦記念館は、諏訪湖に浮かぶ船と、対岸からみた山と湖のつくる地形の流れを一体化、建築化したとのコメントでした。

そういえば対岸から見たとき、山と道路に調和して視線をさえぎらない、景観に溶け込んだそんな建物に見えます。

その後も、まつもと市民芸術館2004、TOD’S表参道ビル2004など話題の建物を建築し、今は世界でコンペの指名を受け、トーレスポルタ・フィラ スペインバルセロナ2010の作品を残しています。

どの作品も個性的なので、雨漏りの原因となる雨仕舞(壁屋根から水が入らない収まり)やコンクリート型枠の作成など施工業者の力量が必要となると思います。両者の協力があってはじめて良い建築になったと思います。

地元から世界に認められた建築家を輩出したことは誇らしいです。学生時代や修行時代を通じて寝ずに苦労されたことが、今の結果に繋がっていると改めて認識しました。才能もあると思いますが、ある量を超えて仕事をすることが、どの世界でも一流となる共通項と思います。ひるがえって自分を見つめるとまだまだ足らないということも自覚しました。

これからも、伊東豊雄さんに注目していきたいと思います。

今月は暑い日が続きそうです、ご自愛ください。


前に東京出張で撮ったTOD’S表参道ビル

外壁とガラスの収まりがすごい。

諏訪湖を安全に楽しんでいただきたいです

5月も終わり、梅雨入りしましたが、あまり雨も降らず連日晴れた日が続いています。

弊社の現場は工事の出来高が進みありがたいのですが、新聞等では農家のみなさんが水不足で困っているとの報道がありました。

今年は空梅雨でしょうか・・

 

さて、5月に諏訪湖畔桟橋の新築工事を請け負わせていただきましたので、ご紹介させていただきます。

今回の桟橋は、民間のお客様が運営していて、築15年と古く、一部杭や根太の腐りが生じていることもあり、安全上から新築をす

ることとなりました。

諏訪湖は専門的には一級河川(湖が河川というのもピンときませんが)で管理者は長野県となります。

よって河川区域内の工事なので、河川法の許可申請をして許可を受け工事に入ります。

湖上の工事は、杭打ち等の特殊工事をしながら、桟橋をつくっていきます。波に左右されながらクレーンを操作して杭を打設してい

くのは熟練の技があってこそと思います。

弊社は、諏訪湖の花火大会打上台施工や他の桟橋の補修工事など、湖上工事での多くの実績からお客様に指名をいただきました。

大変ありがたく、感謝いたしております。

工事監督は弊社土木部ベテランの土田さんです。昨年の花火打上台設置工事も担当し、今回も職長の山田さんと息のあった仕事

をしています。

職長の山田さんは、15年前にもこの桟橋新築工事に若手として参加した経験があり、感慨深いと話されていました。

暑い季節の炎天下の工事になります。熱中症に注意し安全第一で、無事工事を完成させていただきたいと思います。

諏訪を訪れる観光客の皆様に、安全に諏訪湖上を楽しんでいただけるよう、私達の仕事が少しでもお役に立てれば幸いです。

木杭を打設しています

桟橋のメイン通りです

天気が良く、暑い日でした

監督と職長さんです。暑い中、ご苦労様です。

首に掛けているのは最新の救命具です。

水中に転落など、いざという時には圧縮空気が膨らみます。

自然の持つ力

4月に入り、寒い日と暑い日が交互に続きましたが、4月最初の週末には高島城の桜も開花しました。

新聞報道を見ますと、アベノミクスの三本の矢が株価や為替に影響したせいか、東京を中心に少し明るい兆しが見えてきたようです。このままデフレ脱却となることを期待したいと思います。

さて、先日弊社で管理をさせていただいている「霧ヶ峰高原ビバルデの丘別荘地」で仕事があり、管理事務所に寄りながら、現地を久しぶりに見てまわりました。

この別荘地は、大建工業株式会社不動産部様が開発されて、弊社では平成の初めから土木工事や別荘新築工事をさせていただき、たいへんお世話になっています。

私も若い頃(20年前位に)担当したこともあったので思いいれの強い別荘地のひとつです。

当時は今ほど東京では知られていなくて、イベントをしてもなかなかお客様に来ていただけず、時間を持て余して遊歩道や、近隣の湿原を散策したりしたことを覚えています。(今で言えばサボりでしょうか?)

その後、たくさんのお客様に別荘を建築していただき、最近の個性ある別荘が並ぶ姿を見ますと隔世の感があります。諏訪地方は蓼科、白樺、車山、八ヶ岳山麓など別荘地に恵まれ、都会から来たお客様は皆迷ってしまうとよく言われます。ビバルデ丘別荘地の良いところは、南斜面で日当たりが良く明るいのと、八ヶ岳や富士山、南アルプスも見渡せる眺望だと思います。

又、他の観光地から離れている為、自然が豊富で静かな場所という点も良いところではないでしょうか。(逆に賑やかな観光地を好まれる方には、物足りないのかもしれませんが・・)

ここに来ると仕事中ではありますが、リラックスした気持ちになり別荘地管理担当の社員さんと笑顔で談笑することがしばしばです。これは自然の持つ力でしょうか。

 

25.04社長ビバルデの丘_small 
もうすぐ唐松の芽吹きです

25.04社長ビバルデ 2_small 
八ヶ岳が見えます

_25.04社長ビバルデ 事務所_small
管理事務所の全景です

 

興味のある方はHPhttp://www.daiken.jp/kirigamine/ を覗いてみてください。

ブログの写真には癒されます。

 

今月は桜も開花して、公園や諏訪湖畔が見ごろかと思います。

週末に散歩などして春を感じたいと思っています。

諏訪湖シャボン普及会

みなさまこんにちは。

今年の冬は雪が多く弊社も大雪の日は県道、市道の除雪に大型ペイローダーで出動しました。

生活道路を安全に通行していただくため、夜中から仕事をし、大変ですが地域のために貢献できることはやりがいある仕事です。

最近は大変暖かくなり雪の心配がなくなりました。いよいよ春の到来というかんじでしょうか。

 

さて、少し前の話ですが1月29日に「諏訪湖シャボン普及会」の総会があり出席をしてきました。

活動の集大成としての絵本のお披露目をし、会を発展的に解散をするという節目の総会でした。

私もこの団体で10年前に代表を務めさせていただき、最近は活動から遠ざかっていましたので、当時のメンバーとお会いして大変懐かしかったことと、諏訪湖浄化にひとつの足跡を残したことを確認し感動した総会となりました。

当時、私達は廃油から石鹸を作るという活動をしていて、てんぷら油の回収をし、松本の共立学舎や諏訪の「さざなみの家」の生徒さんに協力いただき、製品にしていろいろなお店で販売を手伝ってもらいました。

当時はちいさな活動で大変でしたが、多くのメンバーや市民の協力を得て楽しい活動でもあったと思います。お世話になった皆様に改めて感謝申し上げます。

この団体の活動は終了しましたが、諏訪湖浄化は続けていくことが私達の責務と思っています。

弊社もアダプトプログラムにて、諏訪湖畔の清掃を続けていきたいと思いますし、個人としても、地区の清掃などでお手伝いをしていきたいと思っています。

今月はだいぶ暖かくなってきましたので、諏訪湖畔のウォーキングを楽しみに仕事をしていきたいと思います。

総会風景です。

 

長野日報の配信記事

社会諏訪湖浄化の思い絵本に 「シャボン普及会」近く解散

 諏訪湖浄化に取り組む市民団体「諏訪湖シャボン普及会」は、発足から15年間の活動の集大成として、絵本「諏訪湖シャボンものがたり」(編集協力・長野日報社)を刊行した。子どもたちにも分かりやすく会の活動を伝えようとまとめた絵本。同普及会は近く解散する方針で、古屋了代表(52)=諏訪市諏訪2=は「子どもたちに会員の思いを残したい。環境教育に役立ててほしい」と話している。
同普及会は1997年に発足した。諏訪湖の汚染原因を探る中で台所から流される食用廃油に着目。廃油を使ったせっけん作りを始め、諏訪湖浄化への意識啓発に取り組んだ。会の思いを次世代に伝えようと、2年ほど前から絵本作りを開始した。
絵本は、諏訪湖のそばに住む男の子「こうた」が主人公。母親が始めた食用廃油から「諏訪湖シャボン」を作る活動などを通して、汚れた諏訪湖を30年かけてきれいな水に戻そうとした取り組みを紹介している。物語は同普及会が考え、諏訪中学校読み聞かせボランティア「Senの風」の協力で、より子どもたちに分かりやすい文章に直した。絵は絵本作家・むらたゆりさん=茅野市湖東=に依頼した。
24日に行った会見で、古屋代表は「主人公の男の子は普及会の若手男性の子どものころの姿で、その母親は会を育ててきた会員の主婦の皆さん」と絵本のイメージを説明。前代表の久住鐶さん(81)=諏訪市中洲=は「子どもたちには、汚れた諏訪湖をきれいにするのに30年かかったことを、大人になっても忘れないでほしい」と話した。 同普及会は「諏訪湖の汚染の主な原因が生活雑排水だったころから時代とともに原因も変わり、会の一応の務めは終わった」と解散の理由を説明した。
絵本はA4変形サイズ、40ページ。1000部作った。会員に配布するほか、諏訪市内7小学校に各50部、諏訪地方6市町村の図書館に各1部を寄贈する。希望者には1部1000円で、同市清水3の福祉作業所「さざ波の家」などで販売する。