古民家再生リフォームその後

 みなさんこんにちは。東日本大震災で被災された方々には渋崎建設一同、心よりお見舞い申し上げます。
 弊社のお客様にも、東北で工場を操業されていたり、個人では親戚があったりと大変心配ですが是非この困難を乗り越えていただきたいと切に願う次第です。私も当日は、会社の社屋内におりましたが、大変な揺れと船酔いのような気持ち悪さで外に避難をしました。まさか東北であのような大惨事になろうとはその時は思いもしませんでした。諏訪も東南海地震の指定地域なので今後も警戒が必要です。みなさんも、気をつけて頂きたいと思います。

 さて、今月は前にもお知らせした古民家の再生リフォームの途中経過を少しお知らせします。先週、お施主様が東京より現地に来訪され打ち合わせをしました。少し傾いていた柱の修正や、お風呂やトイレなど水廻りの進捗状況を確認して頂きました。
屋根も瓦からカラー鉄板葺きにとなり重量が軽くなった為、地震や台風での心配が減り大変喜んで頂きました。又、お風呂や下水道接続も順調に進んでいますので、早く使ってみたいとのお話でした。
 4月末には完成予定です。お客様の豊かで楽しい別荘ライフになることを期待しています。

施工前の様子

以前土間だった場所がトイレとお風呂に

改修後が楽しみな浴室

古民家遠景

今月の読書

「働く君に贈る25の言葉」佐々木常夫 WAVE出版
 以前とある雑誌のインタビューで紹介されていた著者ですが、病気の奥様と子供を看病し、子育てをしながら仕事できちんと成果を出し、東レの取締役から東レ経営研究所の社長を務められました。この時すごく気になっていましたが、今回著書がベストセラーになっていたので、早速購入しました。
 自分の甥っ子に向けて諭すような文章で分かり易く、読みやすい本でした。その2番目に「『目の前の仕事』に真剣になりなさい。きっと見えてくるものがある。」とありました。 「最初は食べる為と思っていた仕事も、目の前の仕事を一生懸命と工夫しながらやっているとそれがうまくいったときの喜びを知り、人に褒められたり、上司に信頼されてより重要な仕事を任される。」とありました。私も若い頃こんな思いをしたことを思い出し、今、自分も目の前の仕事を真剣にしているか?又上司として部下の仕事を褒めたり、信頼して任せることをしているか?その大切さも学んだ気がします。
 そして、「運命を引き受けなさい。それが生きるということです」という言葉が印象的でした。人も会社も仕事内容も何かの縁での出会いであり、佐々木さんは家族の病気や不幸も運命と引き受け、自暴自棄になりそうな自分をしっかりコントロールして、今の家庭の幸せがあり、逃げずに運命を引き受ける大切さを語っています。なかなかそこまで達観できない自分ですがこれが原理原則なのではないかと思いました。久しぶりに心温まり、元気を頂いた本でした。