お寺で聞くクラシック

9月に入っても暑い日が続きますが、朝夕はだいぶ涼しくなってきました。

9月1日の新作花火も終わりいよいよ夏も終わりと感じています。

 

今日は珍しいコンサートの様子を報告したいと思います。

2年前に弊社で澄心寺様の庫裏(くり:ご住職の家族の居室や台所があり、法事の料理などを提供する場所)を施工させていただきました。

「平成22年日本建築士会連合会賞」の優秀賞を受賞され、以前のコラムでもご紹介させていただきました。

そのご住職様から8月末の日曜日にお寺でコンサートを開催するので、施工を担当した弊社ベテラン代理人M氏とぜひどうですかと誘われました。

M氏は当日別のお誘いがあり欠席でしたが、日曜日だったので、妻と息子(小学4年)を誘い少し緊張して参加しました。(あまりクラシック聞いたことがないので)

当日は、庫裏の外に会場を準備し、仮設テントが設営されていました。

主にお檀家の皆様や地元の人をお誘いしたとのことでしたが、用意した席が満杯の盛況で、設計をされた宮本先生が隣席においでになり、ご一緒させていただきました。

弦楽四重奏の演奏は、ヴァイオリン2名、ヴィオラ1名、チェロ1名の編成で、約1時間とてもすばらしい演奏を聞かせていただきました。4名うち2名は現役の新日本フィルハーモニーの団員さんとのことで、聞き入ってしまったという感じです。



子供も最後までおとなしく聞いてくれ、楽しかったようです。

バッハやハイドン、モーツァルトなど有名な曲を演奏しましたが、あまり詳しくない私でもどこかで聞いた曲が多くありました。又庫裏大屋根の下のせいか、音が抜けていかないというか、適度に反響して、屋外なのにとてもよく聞こえたことも勉強になりました。

今回の企画についてご住職は、「お寺は法事や葬式の時だけに訪れるところでなく、普段から檀家の皆様が寄り合い、話をしたりお茶を飲んだりする気楽に集まれる場にしていきたい。今回は初の試みとして、コンサートをしたが又色々な企画をしていきたい」とスピーチ(説法?)がありました。

お檀家を大事にし、新しいお寺を考える若いご住職様に大変感心しました。

終了後は、ご住職に御礼のご挨拶をし、余韻に浸りながら帰路に着きました。

プロの演奏家は毎日練習し、精進を重ねると聞きました。仕事も同じだと思います。

今回のように観客を魅了する仕事を目指したいものです。9月もがんばります。